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ケニヨン・カレッジとオハイオ州ガンビア

2 ケニヨンというリベラルアーツ・カレッジ

 大学を大衆に開放したのはアメリカが最初であるといわれているが、アメリカには約700の大学がある。その大衆化を支えたのは、日本と違って公立大学であった。そのためか、州立大学は、軒並み数万の学生を抱える教育機関となっていて、スポーツでは有名でも、教員の資質、教育環境の整備度、学生の能力などで計れば、リベラルアーツ・カレッジと呼ばれる学部だけの私立大学には及ばない。入学難易度による大学の分類によれば、「最難関校」(Most competitive)34校中、公立大学は陸海空の軍学校以外には見当たらず、次のランクなってやっと、いくつかの州立大学が顔を出す。もちろん、州立大学も大学院レベルでは優れた大学があるが、そういった大学院への入学者もリベラルアーツ・カレッジの出身者が高い比率を占めている。

 ケニヨン・カレッジ フレッシュマン
質の高い教育を施すリベラルアーツ・カレッジを特徴づけているものは、人間的な触れ合いの中で行われる、少人数教育である。それを保証しているのは、恵まれた教育施設と、かつての旧制高等学校の寮に匹敵する全寮制度である。筆者が学んだころのケニヨン・カレッジは全校で450人の男子学生だけのカレッジであった。その学生のために約750エーカー(約100万坪)のキャンパスがあり、18世紀英国風の建築様式で建てられた図書館、教室棟、チャペル、劇場、学生寮などとともに、温水プールを備えた室内体育館とフットボールグラウンドと数多くのテニスコートが設けられていた。教員対学生の比率は1対4ぐらいであったろう。それでは、そういった環境で実際に行われた教育とはどういうものであったろうか。
 
 写真はケニヨン・カレッジ 新入生時代

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